六本木・森美術館にて、六本木クロッシング2010展を見ました。日本のアートシーンの“明日”を見渡すべく、多様なジャンルのアーティストやクリエイターを紹介する展覧会。長いキャリアを持つアーティストから若手注目株までの20組による、写真、彫刻、インスタレーション、映像、グラフィティ・アート、パフォーマンスなど全く違う作品同士が互いに刺激し合い、「交差(クロッシング)」します、とのこと。わたくし、相川勝さんの「CD’s」という作品に心惹かれました。CDショップの展示コーナーのようなその展示をよく見ますと、CD、ジャケット、ライナーノーツ、そのすべてが相川さんの肉筆で複製されておりました。試聴機からは、相川さん本人の歌声が聞こえてきます。大量生産されているそれらのものが、相川さんの手により「たった一つだけのもの」に。この現代において何に価値を見出していくべきか?なんてことを真摯に考えさせられつつも、相川さんの歌声や精密に複製された作品から溢れ出るユーモアと情熱に微笑まずにはいられず、同時に訪れてくる感動に胸が熱くなるのです。
Mar 22, 2010